2002年 バンコクとギリシャの旅
8日目 (2002.07.20.): ミコノス島からアテネへ
グリークコーヒー
いよいよこの日、ミコノス島から最後の滞在地アテネに向けて出発します。飛行機は17:00頃なので、それまではミコノスタウンでゆっくりできます。迷路のごときタウンを探検してみましょう。
これまで何度か書きましたが、サントリーニ島やミコノス島の街は細い路地が迷路のように入り組んでいて、しかも階段とか坂が多いのです。たまに軽トラックが幅スレスレで走ってたりもしますが、行商のおばさんがロバに荷物を載せて歩いているのに出会ったりもします。
ロバは背中に果物や野菜を入れたカゴを載せて、チリンチリンと鈴を鳴らしながらカッポカッポと歩いています。さすがに暑いのか、もともとそういうモノなのか、ロバもちょっとバテ気味に見えたりします。
わたし達も暑さでバテてきました。外を歩く時にはペットボトルのミネラルウォーターが必須ですが、2Lのミネラルウォーターもあっという間に飲んでしまいます。でも、ほとんど汗で出ちゃうんだな。
ちょっと疲れたら、やっぱりカフェでしょ。港の脇にあるオープンカフェでゆったりします。ここでギリシャ独特のグリークコーヒーに挑戦してみました。奥さんは例によって、ネスカフェフラッペを飲んでます。もちろん砂糖ミルク入りで
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グリークコーヒーをオーダーすると、エスプレッソのような小さなカップに入ったコーヒーと水が出てきます。わたし達が日本で普通に飲んでるコーヒーは挽いた豆をフィルターに通したものですが、グリークコーヒーは違う。もっと細かく挽いて粉のようになった豆に直接お湯を注いだものです。
つまり出てきてすぐのグリークコーヒーを飲むと、口の中が粉っぽくなります。そう、グリークコーヒーはしばらく待って、その上澄みを飲むものらしい。なるほど、いっしょに水が出てきた訳が分かります。かなり濃い味のコーヒーです。
一口目を飲んだ時には、砂糖ミルクなしのネスカフェフラッペを飲んだ時の悪夢がよみがえりましたが、このグリークコーヒーはちゃんと上澄みを飲んだら、結構いけます。じっくり時間をかけて飲むコーヒーだから、誰かとおしゃべりしながら飲むにはちょうどいいでしょうね。すごくギリシャらしい飲み物だと思います。
ギロピタとスブラキピタ
ギリシャに来てからお昼にはほとんどといっていいほど、ギロピタかスブラキピタを食べてました。向うではファーストフードですから、至る所にお店があって気軽に食べることが出来るのです。しかもどこで食べてもそんなにハズレがない。
ペタソスタウンホテルの近所にミコノス島で一番古いギロピタ屋さんがあるのです。うまいと評判です。ミコノス島最後のご飯は、ここでギロピタだ。
くるくると回る巨大な肉の固まりは食欲をそそります。しかもここのピタは表面がカリッと焼き上がってて、しかも中はふわふわ。これは確かにうまい。
ギロピタによく似たもので、スブラキピタというのもあります。これはギロの代わりにスブラキが入ってるモノ。スブラキとは、バーベキューの串にポークとかチキンとかを刺してハーブのスパイスをふりかけて焼いたものです。間にネギなんて挟んであるお店もあるので、まるで巨大なヤキトリみたい。これを串から抜いてピタでくるんだのが、スブラキピタですね。ここのお店はスブラキピタもうまかったです。
二人でギロピタとスブラキピタを食べたのですが、これですっかりおなかは一杯。最後においしいモノ食べれて幸せ。
さ、楽しかったミコノス島を後にして、アテネに向かいます。
エスペリア パレス ホテル
アテネはすごく都会でした。アテネ国際空港からバスで1時間余り。これまでどっぷりリゾートに浸かっていたので、「おー、すごく高いビルが!」みたいな感じ。でも、そこかしこに遺跡とか大理石のモニュメントとかがあって、永い永い歴史と共にある街であることを感じさせてくれます。
アテネでわたし達が泊ったのは、エスペリア パレス ホテル (ESPERIA PALACE HOTEL)でした。プラカというアテネの中でも繁華街になる地区にあります。繁華街といっても、東京なんかと比べたら住宅街のように静かですが。
ギリシャに限らず、ヨーロッパのホテルは古ければ古いほど伝統があるという事で、評価が高くなるのです。わたし達の泊ったホテルも、格付けからいうと上から2番目です。それだけ伝統があるっていう事です。ホテルに入った瞬間、びっくりするほどに。だって、エレベータのドア、手動だし。
サントリーニやミコノスではそんなに感じなかったのですが、アテネに戻ってきてギリシャ人は愛想が悪い事を思い出しました。チェックインの時も、最初なんか怒ってるのか?と思うくらい。でも、ほんとは気のいいヒト達です。ここのフロントのヒトにはいろいろ気を遣ってもらいました。
最初通された部屋は、例の手動エレベーターの隣でした。この部屋だけぽつんとエレベーターホールにあるのです。いやだ、こんな部屋。奥さんがフロントに掛け合って、部屋を変えてもらいました。
新しい部屋はちゃんと他の部屋と並んでるので、安心。でも、今度の部屋はドアが開かない。てか、鍵が回らない。恥を忍んで、再びフロントへ。フロントのお兄さん、相変わらず愛想なしで、わたし達にベルボーイと一緒に行くようにいいました。ベルボーイがやってみると、なんてことなく開きました。「伝統のある」ホテルなので、ドアの建付が悪くてノブを引っ張りながらでないと、鍵が回らないだけでした
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最初の部屋はツインでした。まあ、普通の大きさのシングルベッドがふたつ。でも、次の部屋はダブルだったのです。さっきのシングルベッドが少し大きくなったくらいにしか見えないベッドがひとつ。そこで、またフロントに掛け合いにいく奥さん。旅慣れたヒトのやることは、大胆。
奥さん 「ベッドが小さいように思うんだが、あれでダブルの部屋か?」、フロントのお兄さん 「そうだ。ホテル内のダブルは全部あの大きさだ」。
ホントか?お兄さん。日本人二人でも、ちょっと小さいぞ?
ま、これでフロントのスタッフに顔覚えられた訳です。旅行者に親切といわれるギリシャ人の本領が発揮されるのは、この後。
アテネのタベルナ
この日どこのタベルナに行くかは、一応考えてあったのです。
さあ出掛けようと、ホテルのフロントに鍵を預けにいって、ついでにその店の評判を聞こうかと思っていたら、フロントのお姉さんの方が聞いてきます。「今からどこ行くの?」「ちょっと街をぶらぶらしてから、食事。」「どこに?」なんと好都合な。
考えていたタベルナの名前をいうと、お姉さん曰く「そこも悪くはないけど、観光客向けで面白くない。わたし達地元のヒトが行くところがあって、そこがおいしくてオススメよ。しかも、安い。行ったら、ムサカとタジキとスピナッチパイ(ほうれん草のパイ)とドルマデス(ギリシャのケーキ)は頼むべきよ。」
横にいたお兄さん曰く「あそこのスピナッチパイは、すごくおいしいから頼むといいよ。ただ、それを食べたからといってポパイにはなれないぜ。」
そうそう、そういう情報が欲しいのだ、わたし達は。なんて親切なお姉さんとお兄さんでしょう。ギリシャ人の株、一気に上昇しました。ただ、そのギャグはいただけないな、お兄さん。
ギリシャではお店も週休二日です。この日は土曜日。日曜日よりは、多少は開いているお店もあるのですが、いくらプラカが繁華街といっても街は静か。そんな街を抜け、教えてもらったタベルナへ向かって、とことこと歩いていく二人。
「風の神の塔」の横を抜け、あとしばらくで教えてもらったタベルナに着くというところで、角を曲がったその時でした。真正面にライトアップされたパルテノン神殿が見えたのは。こういう時に感じるのは感動じゃなく、むしろ圧倒されて真っ白になっちゃうんでしょうか。言葉にできない風景でした。
教えてもらったタベルナ、プラタノス (Platanos)はシンプルで感じのいいお店です。グリーンと白のブロックチェックのかわいらしいテーブルクロス。物静かだけど、テキパキと仕事をこなすウエイターのヒト達。そしておいしい料理。さすがに、地元のヒトが行く店はうまいな。
さすがにお姉さんのオススメメニューは全部は頼めなかったけれど、注文した中で特にスピナッチパイはうまかった。他の店では頼んだことなかったのですが、これはいける。
ホテルのお姉さんも言っていたのですが、ギリシャのタベルナを選ぶ時のコツは、表に呼び込みのいない店だそうです。うまい店は、客引きなんかしなくても自然とお客が集まるのでしょう。あと、タベルナのテーブル係は必ずと言っていいほど男性ばかりですが、このウエイターの中におじいさんがいるお店。そういう店は味がいいらしい。これは、どこかで聞いた話ですが。
いいとこだ、アテネ。正直言って、最初は期待してなかったのだけれど。